令和2年度総監問題Ⅰ-2(模範論文提供始めました)

将来の自然災害リスクにおける事前対策の企画、計画、実施、対応等を総監視点で問う内容でした。

簡単に言うと、「総監視点での将来の自然災害想定したBCP・BCM」です。

ポイントは、一般的なBCP・BCMだけを問うているのではないということです。

以下に、問題の意図や手順を解説していきます。

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今年の問題の特徴

今年の問題の特徴は、前文が短いことです。

あとは、問の概要を簡単に書いている程度でした。

これは親切ですし簡単な感じがしますね。

ただし、総監の視点の有無で論文の出来は左右されると思います。

BCP・BCMを意識しすぎて、4枚目の勢いで5枚目を書くと不合格という落とし穴です。

毎年の落とし穴なのですが、以外と気付かないものです。

問(1)

問(1)には、ある事業場を特定し、

その範囲内で将来甚大な被害を及ぼす可能性のある異常な自然現象を1つ選ぶこととしています。

まず、ある事業場の名称を決めます。

技術士らしく、技術的成果物がわかりやすい名称がいいでしょう。

単純に「次世代5ナノ半導体装置生産工場」という感じです。

成果物には、

将来社会にどんな甚大な影響を及ぼすのか?(外部)

組織にどんな甚大な影響を及ぼすのか?(内部)

という視点を入れるといいでしょう。

あとは、「専門分野外(専門外の総監技術士)」にわかりやすい、

できるだけ身近でかつ社会経済への影響が大きいとされる事業場がいいでしょう。

次に成果物(製品,構造物,サービス,技術,政策等)を記載します。

素直に、ものづくり系・農業系(生産)であれば「製品」「サービス」「技術」の視点で、

建設・現場系であれば「構造物」「サービス」「技術」の視点について、

先ほど記載した内外環境への影響を配慮した「成果」を記載します。

特に気を付ける点は、「成果物が社会・経済に与える影響」です。

これを明確に示すことで、「総監が取り組むべき負の影響低減するプロジェクト」であることがわかります。

また、定量的であった方が問(3)でのリスク評価の影響度は示しやすいと思います。ここまでは、(1)①②です。

ここまでの注意点

ここまでの注意点は、1つ。

「1つの場所において事業が行われている場を指し,複数の区域にまたがるものは除く」です。

1事業場だけの範囲で想定することだけです。

組織内の現状や技術的問題・技術的課題を想定できることが重要です。

問(1)③は問(2)のあとで想定を

問(1)③ですが、その想定した事業場の概要です。

「被害と対策の特徴を理解するのに必要な事項」を記載するのです。

つまり、問(2)を先に想定してから書く必要があります。

では、先に(2)を見ていきます。

問(2)

まず、「事業場に対して,将来,甚大な被害を及ぼす可能性のある異常な自然現象を1つ選びましょう。

注意点は1つ。

注意点は1つ。

「ここでの「異常な自然現象」としては,暴風,豪雨,豪雪,洪水,高潮, 地震,津波,噴火,又は台風のようにそれらが複合したもの」

でなければなりません。

受験生の皆さんは「新型感染症」については情報収集されたことと思います。

しかし、これは除きます。

例えば、「地震+津波」や「暴風+洪水」というのがイメージしやすいですが、

事業場の場所によっては山間部であれば「豪雨+洪水」や海上付近であれば「台風+高潮+高波」等でもいいでしょう。

問2①を見てみよう・・・

問(2)①にあるように

「想定している脅威の程度を示すために,それによりもたらされることが予想される事業場の周辺地域における被害状況」

とマッチングする想定が重要です。

被害の程度は問(2)②で3つ主要な被害で説明します。

問(2)①では、「異常な自然現象」と「周辺地域における被害状況」を記載します。

注意点

ここでの注意点は、

問(2)②「事業場が受ける可能性のある主要な被害を3つ挙げ」につながる状況説明です。

例えば、被害状況は、「インフラがダメージを受けその影響が工場の業務に大きな影響を及ぼすようなもの」

へつながる被害状況「道路寸断による部品の供給停止」など3つ以上挙げるといいでしょう。

ここで、被害状況から問(1)③を想定

ここで、被害状況から、問(1)③事業の概要である「被害と対策の特徴を理解するのに必要な事項」を想定します。

具体的には、「規模」であれば生産量、「特徴」であれば

技術士の試験なので、

「科学技術の向上」・「国民経済の発展」に資する

特徴(例:○○を世界シェア○%占める生産工場、先端技術研究、○○を備えた最先端防災インフラ拠点)といった技術的に価値の高いこと、

止めてはいけないことを想定できる特徴がいいでしょう。

これは問(2)②効果の説明で使うからです。
また、「現状」については、その技術の目標達成レベルやこれからの担うための課題解決のレベルがわかること。

それは定量的であること、

その現状から目標への達成するためにあってはならない甚大な自然災害が発生した時に

被害が想定できることが必要です(現状レベルが低下することが理解できる内容)。

つまり、問(2)②とのつながりが重要です。

問(2)②

問(2)②へ進めると、

さきほど想定した「事業場が受ける可能性のある主要な被害を3つ挙げ、その内容を説明」と、

その被害軽減のために「事前の備え」としてすでに取られた対策現状を説明します。

そして、今後追加するとよいと思われる対策を1つ又は2つ挙げ、それぞれの説明と効果を記載します。

問(2)②の注意点は4つ。

1つ目は、事前の備えですでに対策した現状は、複数でもいいし、対策してなければ理由を述べられればいいということ。


2つ目は、今後追加する対策は、内容説明と効果を示すことが必要であること。

説明には、現状を踏まえた問題と課題を設定して対策案を提示する流れです。


3つ目は「被害」に定義があること。

「なおここで取り上げる「被害」には,事業場が直接被る物理的な被害のみならず,

より広く, 事業場が受ける人的被害や業務上の被害を含んでもよいものとする。」

また、「それに対する「対策」は,事業場が自主的に行うことができるものに限る。」

「国などが行うべき道路や堤防の改修などは,ここでの工場の自主的対策には含めない。」

としています。

自主的対策なので、組織内での被害想定が必要ということです。


 4つ目は、「被害にはA, B, Cのラベルを順につける。

そして例えば被害Aに対する対策の現況にはA0というラベルを付し,

追加する対策にはAl,A2というラベルを付す。

これらの被害と対策は次の書式にしたがって示すこと。」

となっています。

被害は「アルファベット」、

すでに取られている対策の現況は「アルファベット+0」、

追加対策には「アルファベット+1又は2」です。

ここまでのねらい

ここまで問(1)(2)については、

「総合技術監理が必要とされる背景」の前半を意識出来ていれば

おおよそ想定できると思います。

論文4枚までがこの視点の有無を問う問いになっています。

つまり、総監技術士とは何か?の理解度により

「総監の資質」を試している問いになります。

そこが単なる、BCP・BCMでないところです。

問(3)

問(3)の解答要件としては、

「問い(2)で,「追加するとよいと思われる対策」として挙げた対策の実施の優先順位を含めた実施計画」について、

総監の視点で検討した結果、優先度を勘案し対策の提案することです。


この総監の視点というのが、「業務全体を俯瞰し,経済性管理,安全管理,人的資源管理, 情報管理,社会環境管理に関する総合的な分析,

評価に基づいて,最適な企画,計画,実施,対応等を行う。」立場からの視点です。


制約条件(限られたリソース)、事業の目的(成果物)、対策の効果に与える影響を勘案して、

各管理におけるトレードオフ問題を提示し、

問題解決するためにすべきこと(課題)を提起し、対策を提案してください。

1枚で書くにはいかに簡素に要件だけかけるか?がポイントです。

Aだけで200文字、Bだけで200文字、Cだけで200文字という配分になります。

問(2)②で、各2つの対策を書くとしんどいでしょう。

1つにして、総監技術の「わかりやすさ」を目指したほうが無難でしょう。


どうしても3枚あるのでたくさん書きたくはなると思いますが、2つ書くと問(3)がうまく書けなかったのではないでしょうか?

もし2つ書いた場合は、「共通の5管理での問題」を探すこと。

制約条件として何があるのか?人なのか設備なのかコストなのか・・・「共通」の視点で5管理でのトレードオフ解決を導きましょう。

でもいまいちピンとこない・・・

実は、この問題を解決する一言があります。

それが、「優先度を勘案し対策の提案する」です。

これを活用すると簡単になります。

リスク評価してみて下さい。

例えば、A,B,Cで挙げた対策の発生確率と被害規模の想定をして、最重要管理項目を設定してみるといいのです。

つまり、A,B,Cをリスクマトリックス図に落とし込み、優先度が高いとした内容に沿って、

総監視点で課題と問題(トレードオフ)を設定し、監理技術の対策を述べるという流れがいいと考えます。

そうすれば、自分で総監の5管理のうち3つ程度に絞れます。

ただし、問題はトレードオフとするときは、5つの管理間でのトレードオフとする事。

経済性管理内、コストと納期といったことは総監視点としては不合格です。

最後に

いかがでしたか?

総監の問題は「総合技術監理が必要とされる背景」を理解して、

5管理を使いこなせる資質がある技術者を選定するために作られています。

だからテーマや問い方は異なっても毎年同じなのです。

総監キーワードの1章は大事ですよ。

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