1.再現論文の作成

技術士二次筆記試験は、再現論文だけ作って終了です。
あとは休んでください。

再現論文は、

必ず作りましょう。

毎年、

合格後に

「再現論文ができません」

という方がいます。

筆記試験の結果いかんにかかわらず、

口頭試験の

試問項目です。

準備不足で焦るよりは、

いま

やってください。

筆記試験

終了後は、

ああ・・

だめだ・・・

と思うものです。

できた!

という人もたまにいますが、

そんなものです。

結果は

合格発表まで

わかりません。

その準備をして

しっかり休んで

自分に

ご褒美を

そして、

支えてくれた方々

特に家族には

サービスしてあげてください。

結構幸せ感を感じますよ。

まずは、

お疲れさまでした。

あとは口頭試験に備えてください。

昨年は

たくさんの方が

不合格になっているのです。

80%合格する・・・

ではなく、

その20%に入らないように準備してください。

もし、

口頭試験が不合格なら

筆記からです。

心得てください。

まずは、

休養し

準備をしましょう。

合格発表までにすべきことはなにか?

まず、
してほしいのは
筆記試験の再現論文つくり。
2日間同じことを言っています。
でも、毎年
口頭模試で
再現を作っていない方が
1,2名
いらっしゃいます。
これは
12月頃にある
口頭試験
の試問事項
です。
毎年
10~30%程度の方が
聞かれています。
記憶が
あるうちに
書いたことを思い出して
回答再現をしましょう。
あと、
人は退化します。
今まで筆記試験で培った
能力。
ここで突然やめると、
取り返す時間は
だいたい3倍の時間がかかります。
休憩は
8月お盆までぐらいが
次のアクションがしやすいと思います。
例えば、
再現論文を
もう一度
自分で評価してみて、
足りない点
よい点
を抽出する。
これだけでも違います。
11月まで
もやもや
します。
気を紛らわせることとして、
徐々に
口頭試験に向けて
動くといいでしょう。

多くは、
4月に提出した
業務経歴から、
論理的な
課題遂行能力
を問われます。
ただ、
プレゼンは少ないようです。
いきなり質問です。
コンピテンシーへの回答が求められる
試問です。
なので、コンピテンシー対策
をされている方は
「それなり」に
解答ができるはずです。
でも
重要なのは
技術がベースにあってこその
コンピテンシーです。
技術的な
課題解決能力
がないのに
いくら
コンピテンシーに沿った
内容を聞いても
受験生は
試験管の思う
回答には
ならないのです。
ここで、
合否がほぼ決まる方がいます。
逆に、
試験官は
合格を決めている方がいます。
筆記の出来ではなく、
業務経歴の内容
です。
この時点で
高等の専門的応用能力
が発揮した業務である
ことがわかる記載があれば、
本人確認で
評価指標を淡々と確認する。
また
不合格と決めている方も
最初の質問で
予定通りであれば、
淡々とマニュアルにあるような
淡々とした質問をする。
業務経歴は
修正できません。
あとは、
いかにして
高等の専門的応用能力
があることを
最初に示せるか?
これがポイントです。

4.不合格と決められている?時の対応

実際、
不合格を決めて
口頭試験をしているかは
不明です。
ただ、
試問の仕方や
内容を見る限り
「多分決めているよな・・・」
という気がしています。
これは10年以上口頭試験を見てきた
私の主観です。
正しさは不明です。
ただ、
業務経歴を見れば
合否
はおおよそ判断できます。
それを踏まえて
読んでください。

過去10年以上
何十人、
百人以上
と口頭試験をしました。
これはきびしい・・・
という方が感覚では、
60%以上いました。
でも
それを上回る合格率を得ています。
しかし残念な結果になった方がいます。
その違いは、
「考え方」
です。
2つあって、
1つ目は、
選択科目の専門家の視点を重要視して
回答をしているか?
2つ目は、
倫理面です。
1つ目が多いのですが、
業務の専門性が
わからないまま
受験科目を決め
当然、
指摘はしますが、
修正しきれないまま
本番を迎える。
当然、
その選択科目の専門家としての
意見を聞きたい
試験官との
ギャップは埋まりません。
それはおおよそ
業務経歴書
を見ればわかります。
だから、
試験官は
「そのつもり」
で質問をして来ると思います。
1,2個質問すれば
方向性は決められます。
ということです。
いくらマネジメントや
リーダーシップを聞いても
選択科目の専門的応用能力がないと
一般論にしか聞こえません。
対策として、
今の業務と選択科目をつなげること
です。
なぜこのようになったのか?
を選択科目の視点で
考えてみること。
これにつきます。
次に倫理です。
よくあるのは、
教科書的回答です。
簡単に言うと、
自分の考えがない。
例えば、
組織がそうだから
あとは、
公益確保が重要と聞いているから・・・
みたいに
自分ではこのように考えて業務を進めている!
という風に聞こえないことです。
まあ、
今まで意識していないのは
メッキがはがれるように
すぐわかりますから。
その対処方法は、
今から倫理面
社会への影響
を考えて
業務へ取り組むこと
です。

5.これまでどんな分野で経験してきたか

質問の意図として、

2つあります。

1つは、

経験の広さ

2つめは、

選択科目の経験値

両方が求められます。

経験の広さは
重要です。
人は経験をもって
考え方や
行動を作り上げます。
異分野であったり、
他の科目の技術であったり・・・
業務や
選択科目

どう使いこなしたか?
評価の項目
継続研鑽の項目
の評価にもなります。
2つめは、
選択科目の専門性を
どのように高めてきたか?
です。
これも経験の確認です。
先ほどは
広い視点
この場合は
深い視点
です。
このことを踏まえた
回答を考えておくことです。
技術士は成長し続けることが
できる人材でなければならないと思います。
だから重要な質問だと思います。

6.説明する方法

業務経歴詳細
を説明するとき、
たまに
「ホワイトボードを使って説明してください」
と言われます。
これは、
書かれている
経歴の理解ができていない
または、
専門性がない
といった点が
試験官の
質問の背景にはあります。

多くの業務経歴は、
理解ができないものが多いです。
だから、
図を書いてもらって、
理解をしてから質問したい!
と思います。
私ならそうしたいです。
知らないことを
理解して質問しないと、
時間がいくらあってもたりません。
指定した
時間内
簡素に
わかりやすく
解説しながら
図を書くこと
が求められます。
その訓練は
日々の業務でもできます。
実践して
慣れて下さい。
これは慣れです。
実践なくして、
伝えることは難しいと思います。
あと、
気にしてほしいのは、
専門である
選択科目
専門とする事項
を意識して
説明すること。
設計の科目なのに
熱や流体の深い専門性ばかり
を説明しないでください。
あなたの選択科目は何?
と問われますよ。
科目違いは
致命傷
です。
毎年
不合格者にいます。
今から業務で
意識してみてください。

7.ホワイトボードを使わないで説明

業務経歴など
説明の時、
自分から
「ホワイトボードを使って説明してもよろしいでしょうか?」
と聞いた方がいます。
試験官は・・・
なんというと思いますか?

「口頭のみでお願いします。」
・・・・
え・・
ということがあります。
コミュニケーション能力を
制約がある中で
問われた事例です。
だから、
内容が複雑だから
図を書いて説明
だけではなく、
口頭で理解いただく
プレゼン能力
が求められます。
実は、
これが重要です。
いかに短時間で
理解をしてもらい
遂行してもらうか?
これが業務で求められる
コミュニケーション能力です。
この高さは、
技術士試験でも認められると思います。
技術士法には、
業務の適正を図りもって
科学技術の向上と
国民経済の発展
に資する
からです。
業務の適正化を
短時間で
かつ正確に
行える能力は
必ず評価を得ると思います。
そのためにも
今から業務で
実践しましょう。
部署内でも
かかわりのない方への説明を
積極的にしてください。
発表の場も同じです。
相手の立場になって、
説明できる能力
大事です。

8.技術士にふさわしい理由

「技術士にふさわしい理由を説明してください。」
この質問が来たとき、
業務経歴と詳細が
技術士の理解が不足している
という理解でいいと思います。
なぜ詳述にこの業務を選んだのか?
経歴5つの選んだ根拠は?
です。

技術士とはなにか?
多くの方は
それを理解しないまま
筆記試験へ挑戦しています。
当然、業務経歴を提出する
4月の時点なんか・・・
と思います。
実際、
業務経歴の添削をしても
それは明確に感じます。
10人いれば
10人は理解できていない
または理解不足です。
添削を繰り返し、
何とか2人程度・・・
ぐらいです。
それでも
筆記試験合格後
困らないように
は仕上げます。
しんどいですが。
でも、
仕上げた論文でも
やはり技術士が見れば、
「不足」
は見透かされることがあります。
例えば、
「本業務は科学技術向上に資する取り組みである」
みたいなことを書いていますが、
内容が伴っていないこと。
できるだけ表面的な内容は避けていただくような
添削はしますが、
口頭模試の時は、
私の添削外の方が
受講します。
3月の時の指導を
加速しながらしなければなりません。
でも、
提出済みなので、
技術士にふさわしい点を
回答の随所に入れるしかないのです。
「どこがふさわしいか?」
という質問はラッキーです。
一発逆転できる可能性があります。
その時、
高等の専門的応用能力とは?
業務の適正を図りもって・・・
の理解度
が重要です。
あなたは、
難の専門家ですか?
それは、
専門とする事項を
選択科目
技術部門
の専門的学識を
課題遂行
問題解決
コミュニケーション
マネジメント
リーダーシップ
継続研鑽
倫理
をもって適正化を図ることです。
これができて
科学技術の向上と
国民経済発展に
資する取り組みができているのです。
上記のような言葉をイメージして
技術士とは?
の理解度を深めておいてください。
答えは、
あなたが持っています。

9.選択科目との関係

「書かれている業務経歴と選択科目とどんな関係がありますか?」

この質問は、

選択科目違いの可能性

があるために質問があります。

また、

選択科目

技術部門

に対して、

豊富な経験

があり、

それをどう活かしているか?

もあります。

よくないのは、
選択科目の技術士にふさわしい
経歴がないこと。
試験官は、
技術士とは?
の理解として
確認をしています。
コンピテンシー以前の問題という認識です。
評価項目
として質問する前に、
本当に
高等の専門的応用能力
があるかないか?
を問うています。
最難関だと思ってください。
いい質問の意味として、
豊富な経験を
今の専門に
どう活かしているか?
です。
これは、加点でもあり、
コンピテンシーの
評価の項目でもあります。
今までの経験で
成功例や失敗例を
交えて
どう今の専門とする事項や
選択科目の専門家として
活用(応用)しているか?
これを確認しています。
悪いイメージで聞かれても
上記のような
回答を心がけてください。

10.なぜこのように考えましたか

「なぜこのように考えましたか?」
業務経歴
でよくある
質問です。
仮説検証型
の課題解決を想定した質問です。
事前に
予測できない不具合を仮説します。
さらに
これだ!
という潜在している課題を
発見して、
想定できる対策
を検討します。
この予測できない不具合を
どう設定し
課題解決したか?
を応えてください。

仮説なので

100%正解

とは言いません。

しかし、

業務経験

専門的学識

をもって

課題設定

しているのが

技術士

です。

安易な対策に

安心せず

多様な観点からの

不具合想定を

しておいた

課題であることを

説明しましょう。

よく使うのは

ナレッジデータ

あと

類似データ計測

特性要因図

などです。

これを用いていなくても

思考

として同じレベルなら

それでいいと思います。

いかに

仮説設定したプロセスが

合理的なのか?

を目指して

ください。

仮説設定型検証
ができているかの確認です。
高等の専門的応用能力
の有無の確認でもあります。
コンピテンシー
問題解決
です。

それ以外でも、
コンピテンシーでは
問題解決能力
評価
も関係します。
また、
話の切り口として、
マネジメント
リーダーシップ
への展開も考えられます。
いろいろ考えさせられる質問です。
まずは、
仮説設定の
根拠です。
それが
専門的学識に基づくもので、
応用ができているか?
それをどのように
リソース配分しつつ
リーダーシップを発揮した利害調整を行ったのか?
結果、どんな成果があり、
波及効果を説明できるか。
ここまで準備ができれば
いいと思います。
どんな事例でもいいです。
今実施している
業務でもいい。
まずは、
自分の
感覚で
論理展開できるかが重要です。
それを今のうちに
業務で
鍛えておきましょう。

コンピテンシーの
評価
にあたる部分
です。
ただ、
専門的学識
をもって、
評価をして下さい。

技術の試験です。
なので、
専門的学識
をもって、
評価をしないと
試験官は納得しません。
専門的学識とは、
・技術士が専門とする技術分野(技術部門)の業務
に必要な,
技術部門全般にわたる専門知識
及び選択科目に関する専門知識
を理解し応用すること。
・技術士の業務に必要な,
我が国固有の法令等の制度
及び社会・自然条件等に関する専門知識
を理解し応用すること。
です。
技術業務に必要な
専門知識を理解し、
応用する
結果、
最終的に得られる成果

その波及効果

評価し,
次段階

別の業務の改善
に資すること。
が評価になります。
これを意識して
回答しましょう。

「業務の詳細で記述した業績について現時点での評価はいかがですか?」

これは

ストレートに

評価

を聞かれている

ので

コンピテンシーさえわかれば

回答できるはずです。

技術業務に必要な
専門知識を理解し、
応用する
結果、
最終的に得られる成果

その波及効果

評価し,
次段階

別の業務の改善
に資すること。
が評価になります。
これを意識して
回答しましょう。
この質問では、
最終的に得られる成果

その波及効果

評価

次段階

別の業務の改善
に資する
がポイント。
成果は、
目的の達成度合い
です。
ある業務で設定した
目的がどの程度になったから、
次業務
組織
業界
社会など
へ波及する効果
を示してください。
効果なので、
「程度」
がわかるのが望ましいです。
その程度にするには、
どんなことに
資するべきか?

技術者倫理
専門技術
などから
多面的に
述べると
いいと思います。
技術士は
先見性
をもって
業務に取り組むこと
これが示されていると思います。

日本技術士会のHPに案内が出ています。
https://www.engineer.or.jp/c_topics/008/008612.html
「技術士関係法令」を、
より多くの方に周知すべく、
また、
広くご利用いただけるよう
ホームページ掲載することといたしました。
とあります。
口頭試験だけでなく
筆記試験でも大事なことが書いています。
今振り返ると
何か違うことが
見えてくると思います。

技術士になるなら、
この法令は
知って
おかなければなりません。
特に
第1章 総則
(目的)第1条 この法律は、
技術士等の資格を定め、
その業務の適正を図り、
もって科学技術の向上

国民経済の発展に資すること
を目的とする。
(定義)第2条 この法律において「技術士」とは、
第三十二条第一項の登録を受け、
技術士の名称を用いて、
科学技術(人文科学のみに係るものを除く。以下同じ。 )
に関する高等の専門的応用能力を必要とする事項についての
計画、研究、設計、分析、試験、評価
又はこれらに関する指導の業務
(他の法律においてその業務を行うことが制限されている業務を除く。 )
を行う者をいう。
です。
この目的と定義を遂行できる人材を
認定する試験が
技術士二次試験
です。
第二章 技術士試験の第6条には、
下記のように書いています。
第二次試験は、
技術士となるのに必要な技術部門についての
専門的学識
及び
高等の専門的応用能力
を有するかどうかを
判定することをもってその目的とする。
つまり、
コンピテンシーの専門的学識
・技術士が専門とする技術分野(技術部門)の業務に必要な,
技術部門全般にわたる専門知識
及び
選択科目に関する専門知識
を理解し応用すること。
・技術士の業務に必要な,
我が国固有の法令等の制度
及び
社会・自然条件等に関する専門知識
を理解し応用すること。
を筆記試験では
確認をしています。
口頭試験では、
技術士となるのに必要な技術部門についての
高等の専門的応用能力
を問うています。
つまり、
4月の業務経歴に書いた
詳細業務
について、
確認をしています。
ここで重要なのは、
4月の業務経歴を再度見直すこと、
です。
部門
科目の専門家
である内容か?
専門的学識をもって
高度な応用能力を
発揮した内容か?
レベルアップした
受験生であることを
口頭試験で
披露してください。

技術士のキャリア形成の観点から
技術士資格取得後においても
どのように活躍できるか?
明確なビジョンがないと
資質がないと判断されます。

技術士会は
技術士に
社会で
活躍してほしいのです。
国家資格を
得た
技術者が
活躍すれば、
技術士の地位向上
にも反映されます。
そのための
資格試験
だと思ってください。
資格取得は
活躍のための
証明書
であり、
途中経過なのです。
そのことを
理解したうえで
回答をしてください。
決して、
「技術士になる」
を目的とした
解答はしないようにしましょう。

年間 20 CPD 時間の実績である
基準CPD時間と
積極的に資質能力を向上させ
国際的にも活躍できる
より高度なエンジニアとなるために
必要な年間 CPD 時間として
推奨CPD 時間があります。

技術士として、
資質能力を維持するために必要と考えられる
年間の CPD 時間
が20であることです。
注意点は、
「CPD時間」です。
CPDとついているのは、
「重みづけ係数」
があるからです。
単なる時間でないことを注意しましょう。
また、
APEC エンジニアに求めている
年間 50 CPD 時間
の実績を
「推奨 CPD 時間」
としています。
注意点があります。
推奨 CPD 時間には
資質区分の専門的学識だけではなく
一般共通資質を含めた幅広い資質の習得が必要です。
また、技術士法第 4 章の「技術士等の義務」にあるように、
技術士は科学技術が社会や環境の重大な影響を与えることを十分に認識し、
高い倫理観を保つことが求められているので、
技術士倫理綱領を定め実践と啓発に努めています。
そのため、
資質区分の一般共通資質のうち
資質項目の技術者倫理については
その実績を特別に確認すること
としました。
ということです。
つまり、
積極的に資質能力を向上させ
国際的にも活躍できる
より高度なエンジニアとなるために
必要な年間 50CPD 時間で、
そのうち、
年間1CPD時間以上は、
資質項目の技術者倫理
の実績
を含まなければなりません。

なぜCPD活動を推奨しているのか?
技術士は、
高度な専門的応用能力を持つ技術者です。
一度試験で合格すれば、
維持できる資格です。
そのため、
継続研鑽は責務です。
その
客観的評価として
CPD制度があります。

技術士は、
技術士の専門知識や技術力、
高い倫理観といった
資質能力を客観的に保証する資格です。
そのため、
個々の技術士は、
社会ニーズの変化に的確に対応できるよう、
日々自己研さんを積み、
最新の知識・技術を身につけて、
業務の質を維持する責務があります。
技術士の CPD 活動は、
その資質能力を
維持し向上させることが
目的です。
個々の技術士の CPD 活動は、
各技術士が
自身の生涯を通じた
キャリア形成
を見据えて、
自らの意思で
主体的に
業務履行上
必要な知識を深め、
技術を修得すること
が求められます。
技術士制度ができた背景
から考えても
必要なことです。
しっかり
理解
しておきましょう。

CPDは
認定ですから、
客観的な証明書
という位置づけになります。
では、なぜ認定するのか?

認定の目的は、
技術士にふさわしい
継続研鑽である
CPDの対象となる
項目を
決められ重みづけで
決められた時間(CPD時間)
を実施したことを認めることで、
社会への信用度
を向上させること
なのです。
信用度が向上すると、
技術士の活用
機会も増えてきます。
これが最終の目的になると思います。
技術士の活用機会を増やして
地位向上を図ること。
それをもって
科学技術向上
国民経済発展
に資するといった
我々技術士の使命でもあります。
これは理解をしておきましょう。

口頭試験は
技術士としての適格性を判定する
試験です。

口頭試験は、
技術士としての適格性を判定することに主眼をおき,
筆記試験における答案
(総合技術監理部門を除く技術部門については,
問題解決能力・課題遂行能力を問うもの)
及び業務経歴を踏まえ実施するものとし,
筆記試験の繰り返しにならないように留意し
以下を確認する。
と令和元年に改定された内容に書いています。
受験申込書(R5ではP9)には、
技術士としての適格性を判定することに主眼をおき、
筆記試験における記述式問題の答案
及び
業務経歴
を踏まえ実施するものとし、
次の内容について試問します。
また追記もあります。
【A】総合技術監理部門を除く技術部門
試問内容については、
「技術士に求められる資質能力(コンピテンシー)」
に基づく以下を試問します。
なお、
業務経歴等の内容を確認することがありますが、
試問の意図を考え簡潔明瞭にご回答ください。
と書かれています。
「試問の意図」
の理解ができていない
受験生が多いことがわかります。
試問の意図とは、
技術士法にある
高等の専門的応用能力
です。
これを踏まえた
コンピテンシーの項目を
述べてください。
課長や
部長のやっている
ことを述べてもダメです。
また
技術士の試験は
技術の試験です。
その総括をする
人材が
技術士です。
これを踏まえて
回答しましょう。

少し戸惑う質問でもあります。
準備していないと
アドリブできないのではないでしょうか?
普通なことなのですが、
試験になると
ハードルが上がります。

技術者が取組む業務には、
顧客、
発注者、
エンドユーザーなどの
関係者がいます。
それら関係者に対して
技術者が持つ
高等の専門的応用能力を生かすために、
この能力は必要であると言えるのです。
また、
プロジェクトチームには、
営業担当、
上司、
同僚といった、
組織内のメンバーとも
密接に関わるのは当然だと思います。
そこで、
様々な人々とのコミュニケーションを尽くし、
技術者の持つ
専門能力
を理解してもらう必要があるということのようです。
これは、
修習技術者のための修習ガイドブック(第3版)
第2章 修習技術者に求められる資質・能力
の16ページに書かれています。
最終的には、
書く
読む
話す
聴く
という4つの必要な能力をもって、
相手に伝えたいことがあれば、
相手の立場になって考え、行動する。
このことが、
この能力の修得に必要な資質である
としています。
つまり、
高い技術力
を理解する
というのは、
利害調整し
リーダーシップを発揮しつつ
技術の
道しるべ
である高等の専門的応用能力
を正しく示して導く人材
であるということです。
そのために
継続研鑽
が課されているのです。

何か問題があるから
分析をします。
つまり、
「問題」の
背景・要因・原因を明確にし、
問題を解決するために
なすべき「課題」
を適切に設定すること・・・・
この手順を聞いています。

ここで、
言葉の定義を確認しておきます。
「問題」とは、
「あるべき姿(目標・水準)と現状とのギャップ(差異)」
と定義されています。
これは、
簡単に言うと、
あるべき姿と
現状とのギャップ
が問題です。
「あるべき姿」
を明確にすることによって、
「現状とのギャップ」
が認識可能となるということ。
「あるべき姿」
は組織内で共有できる場合もあれば、
各個人で食い違うこともあります。
問題を明確にし、
分析するためには、
関係者間で
「あるべき姿」
を共有すること
が重要なのです。
「問題解決のステップ例」
が下記になります。
①「問題発見」(問題の明確化:目標値と現状値のギャップ)
②「問題分析」(背景、要因、原因の調査・分析・整理)
③「課題設定」(問題を解決するために為すべき課題を設定)
④「対策立案」(課題に対する実施事項の立案、採否・優先順位の決定)
⑤「実行計画書の作成」(実施事項の詳細、スケジュール、実施結果の評価基準)
⑥「対策実施」(実施、結果の確認)
⑦ 「評価」(結果の効果の評価)→①以降のステップ
① と、③のステップに問題分析能力が必要となります。
そして、技術士には複合的な問題を明確にし、
問題を解決するために、
問題分析能力が求められているのです。
図-3.2 に複合的な問題(例)があります。

また、表-3.1 に技術者として扱う問題の種類を参考に示されています。
これが問題文にある「多面的」の一例でもあります。

問題の要因は常に顕在化しているとは限らず、
潜在的な要因を含めて分析・整理し、
「課題」を適切に設定することが重要であるとしています。
要因分析の手法はいろいろ開発されており、
問題によって使い分けると有効であるとも書いています。
技術士の基本的な考え方が、
修習技術者のための修習ガイドブック-技術士を目指して-第3版
第1章 修習技術者に求められる資質・能力P11-12
に書いています。
しっかり読んで理解しておくことをお進めします。

注意点を
すぐに応える人がいます。
でも違います。
試験官は
その業務の状況を知らないです。
マネジメント
をどのような状況で行うのか?
まず定義してから、
回答をすべきです。

業務は、
一般に定常業務(継続性と反復性がある業務)

プロジェクト(成果物などに独自性があり、開始と終結の明確な期限がある業務)
に分けられます。
まずは、この定義をどこにすべきか?
が大事です。
技術業務には、
定常業務もあるが
プロジェクトとして取上げられることが多いことから
どんなプロジェクトなのか?を定義して、
プロジェクトにおけるマネジメント
について述べるといいでしょう。
修習技術者のための修習ガイドブック-技術士を目指して-第3版
第3章 修習技術者に求められる資質・能力P14-15
には、下記のように書いています。
プロジェクトマネジメントは、
プロジェクトの立上げ、
マネジメント計画、実行、監視・コントロール、終結
の 5 つの流れ(プロセス)において遂行される。
この各プロセスは複数の知識エリアから成立ち、
その知識エリアにて活動することにより
独自性がある成果物が生み出される。
とあります。
事例としてPMIのPIMBOKが有名で、
知識エリアとして下記の表3.4にまとめられています。

マネジメントは、リスク対応です。
リスクは、
不確実性のことです。
リスク評価をして、
対応方針を決めるのがマネジメントになります。
そのときの
リソースをどのように配分するのか?
を明確に回答をするようにしましょう。
リスク図と対策を下記に添付します。

https://www.engineer.or.jp/c_topics/003/attached/attach_3637_1.pdf

より引用。

APECエンジニアとして登録するためには、
「APECエンジニア協定」
に記載してある
7つの要件
に準じた内容を
申請書に記入の上
提出し、
審査
を受ける必要があります。
1つのことを
具体的に述べるといいでしょう。

APECエンジニア
になるための
7つの要件を記載します。
1) 定められた学歴要件を満たすこと
2) IEAが標準として示す
「エンジニアとしての
知識・能力
(International Engineering Alliance competency profile for engineers)」
に照らし、
自己の判断で
業務を遂行する能力
があると認められること
3) エンジニアリング課程修了後
7年間以上の実務経験を有していること
4) 少なくとも
2年間の重要なエンジニアリング業務の責任ある立場
での経験を有していること
5) 継続的な専門能力開発を
満足できるレベルで
実施していること
6) 業務の履行に当り
倫理的に行動すること
7) プロフェッショナル・エンジニアとして行った活動
及び決定に対し責任をもつこと
です。
学歴等はありますが、
エンジニアとしての知識・能力
に照らし、
自己の判断で業務を遂行する能力がある
ことを具体的に調べておきましょう。

24.業務の成功例を評価できますか

なぜ、
成功事例?
を評価?
と思っていませんか?
これは
大事です。
今の業務を
いかに次業務や
組織へ
反映させるか?
コンピテンシーの
評価
になります。

評価とは、
業務遂行上の各段階における結果,
最終的に得られる成果や
その波及効果を評価し,
次段階や別の業務の改善に資すること。
です。
いくらうまくいったことでも
反省点や改善点、
はあります。
コンピテンシーの
評価
の加点を狙うなら、
波及性を評価して
次業務への活用
業務改善等に役立てる
ことを述べてください。
よくいるのは、
うまくいったのだから
終わり。
という方がいます。
技術士は、
1つのプロジェクトから得た
経験や
リソースなどを
次業務や組織へ
展開する
マネジメントの部分も求められています。
関連付けすれば、
両方の加点は得られます。

よく、
「・・・という失敗をしました。」
だけで終わる方がいます。
技術士の試験です。
それはないと思いませんか?
日頃
「活用」
まで
考えていますか?

コンピテンシーの評価
にあたる試問です。
評価とは、
業務遂行上の各段階における結果,
最終的に得られる成果や
その波及効果を評価し,
次段階や別の業務の改善に資すること。
です。
ずばりですよね。
当然失敗を
しないように
要因分析し
問題抽出
課題設定
という流れを言えなければなりません。
また、
失敗の中にも
良かった点もあったと思います。
新たな
気づき
により
次業務で使えるなど
ノウハウの継承
も1つです。
事例を考えておきましょう。

「技術士は何名ぐらいいますか?」
「ん?」
と思うような質問です。
私も
聞かれました。
意図は何か?

質問の意図を考えてみます。
これはどんな質問でも同じです。
ここは
技術士試験会場です。
あなたは、
技術士相応?
という判断をしてもらうために
質問があると考えてください。
では、
この質問に対する考え方は、
「なぜ、技術士になろうと思ったのか?」
です。
動機をそれとなく聞いています。
まあ、最後に期待を込めて
「ぜひ、技術士を広めてください!」
という場合もあるようですが、
基本は、
動機です。
素直に、
いなければいないといえばいいです。
複数いれば、
それでもいい。
なぜ、
あなたは
技術士資格を
必要としたのですか?
をしっかり答えてください。
これが技術士でなければ
できないことを語ってください。

専門技術と
倫理の観点で
具体的かつ効果
を含めて
しっかり
答えてください。
なぜか?
技術士相応
を示すためです。

まず、
コミュニケーションの定義
を確認します。
1つめは、意思疎通の方法です。
・業務履行上,
口頭や文書等の方法を通じて,
雇用者,
上司や同僚,
クライアント

ユーザー等
多様な関係者との間で,
明確かつ効果的な意思疎通を行うこと。
2つめは、国際視点。
・海外における業務に携わる際は,
一定の語学力による業務上必要な意思疎通に加え,
現地の社会的文化的多様性を理解し
関係者との間で可能な限り協調すること。
結局
各関係者の
理解を得るために
どんな明確でかつ
効果的な
意思疎通
の方法をしたのか?
です。
よく
口頭指示
はありますが、
技術の試験です。
どんなエビデンスや
シミュレーション
などをもって、
どのような効果を狙って
準備し
意思疎通したのか?
これを準備しましょう。